初めて自作PCを組んでみた
こんにちは,なめこです.
今回初めてPCを自作したのでその備忘録及び日記的な何かを残します.
目的
機械学習,というよりDeep Learningを気軽に試せるローカル環境が欲しくなったのでデスクトップPCが必要になりました. 流行りのクラウド環境にも一度は手を出したのですが,実行時間が金額に直結すると考えると「とりあえず学習させる」ということに中々踏み出せず断念しました...
BTOモデルではなく自作を選択した理由としては,
- 単純に数万単位で安くなりそう
- 欲しいところだけスペックを上げるみたいなことがしやすい
あたりですかね.
個人のDeep環境用のBTOモデル自体少なく,今回の自分にとっていい感じのものがなかったというのが大きいです.
完全初心者だったのでマザボ選びとかその他諸々のパーツのメーカーや型番をどう選べばいいのかわからなくてずっとぐるぐるしてたのですが,それはまた別の話.
予算
まずBTOモデルで要求をある程度満たしているものを調べたところ20万くらいでした. その上で自作PCの記事とかをいろいろ確認して,15万くらいあればなんとかなるかなって感じだったので予算は15万前後としました.
パーツ紹介
ほぼ全てのパーツに関しての知識がなさ過ぎてどういった基準で選べばいいのかわからなかったので,調べたり有識者に聞いてみたり1人で勝手に悩んだりしながら最終的にえいやって感じで決めていきました.
たぶんもう少しいろいろ吟味すればもうちょっと安くなったと思います.後悔はしてないのでいいですが.
CPU
最近ようやくインテル製のCPUの性能感がわかるようになってきたのでインテルにしました.
AMDはまだよくわかりません.
Deep環境ならCPUよりGPUとかメモリにお金かけた方が良いとのことだったのでi5です.
ゲームをする予定がないですし(やったとしてもそんなに重いのしない気がする),OCさせるつもりがなかったのでi5-9400とかを買う予定だったのですが,購入タイミングで色々あって気付いたら9600Kになってました.
てことでOCは飾りです.Kがついてるだけで強そうなのでまあいいでしょう(?).
マザーボード
ASRock Intel Z390 Extreme4
9世代CPUに対応,メモリ最大64GBまで載せれる,GPUが3つ載る,SLI対応(Zシリーズ)の要件を満たすものを選択.
拡張性をメインで考えました.
ただメモリはともかくとして,GPUを3つも載せることになるのかは疑問が残りますね.いっそマイニングでもさせますか.
ある程度欲しいスペックを定めた後は価格と雰囲気で選びました.
PC周りってなんでやたらと光るんですかね.
GPU
GIGABYTE グラフィックボード NVIDIA Geforce RTX 2070
Deep Learningの核となるGPU,結構迷いに迷いましたが,性能の高さとコスパを考えてRTX2070を選択.
メーカーを何基準で選ぶべきなのかの知識も経験も皆無だったので価格と見た目の感じで選びました.(玄人志向はなめこが玄人じゃないのでやめました(?))
本音を言うと2080とか2080Tiとか欲しかったのですが,価格的に手が出ないなって感じだったので断念.(メモリ的にGTX1080Tiも一瞬視野に入ったけど高騰し過ぎてやばかったのでそっ閉じ)
将来的にはTitanとかTeslaあたりをホイホイ買えるようなお金持ちになりたいですね.
RTX2070だとSLIできないのでどうなんだろうとは思ったのですが,別にDeepでマルチGPU使うときはSLIを使わないとダメというわけではないですし,そもそもマルチGPUする人になるかすらわからないので割り切りました.
そう考えるとマザボも考え直してもいいのではって感じでしたが考え直すのが億劫だったのもあってえいやってしました.
因みにSLIという点ではGTX1070, 1070Ti, 1080あたりもできますが,単純にしばらく1GPUでやっていくことを考えるとまあ性能とコスパ的に2070がいいかなぁって感じました.(正直そんなに詳しくないので雰囲気.雰囲気でGPUを選んだ)
メモリ
CORSAIR DDR4 VENGEANCE LPX Series 16GB×2枚キット
画像を扱うならあればあるほど嬉しいメモリ.2万あれば32GB買えるとのことだったのでとりあえず32GB分を確保.
将来的には64GBまで増やしたいです.なくてストレスになるくらいならいっそ使い切れないほど欲しい派.
DDR4なら特に問題はないでしょうといった感じで選んでました.
余談ですが,今の所自分が新しくPC(ノート含む)を買うごとにメモリが倍になっているので2世代後くらいには128GBになってるかもしれません(なってない).
SSD
Samsung SSD 250GB 970 EVO Plus M.2
最初はSATAタイプを選んでたのですが,マザボがM.2対応なのにもったいないとお叱りを受けたのでこちらに変更.
とっても速いらしいです. 自分の持ってるPCがMacbook Air以外だと6年ほど前のSSDですらないdynabookなのでたぶん普通のSSDでも爆速気分だったと思います.
HDD
Seagate BarraCuda 3.5" 2TB HDD
6千円程度で2TBのHDDが買えるんですね.思ったより安くてびっくりでした.
特に何も考えず容量と価格で選択.
ケース
Thermaltake Versa H26 Black
ミドルタワーの安いやつ.それ以上でもそれ以下でもない脳死選択です.
強いて言うなら片面アクリルで中見えるとか,なんか標準搭載のファンが光るらしいとかはプラス査定でしたね.
電源
玄人志向 NEXTシリーズ 80 PLUS Bronze 600W ATX電源
ひとまず600Wあれば足りそうだった(そんな気がした.大丈夫だと思う.たぶん)のでお安いのを雑に選びました.
DVDドライブ
ASUS DRW-24D5MT
こちらもとりあえず安いものを選びました.
最悪必要ないものだった気がしないでもないですが,大した額ではないですし,必要になった時に困るよりはいいでしょう.
CPUクーラー
Thermaltake Contac Silent 12 サイドフロー型CPUクーラー
はい,購入直前でCPUをOCモデルにしたため完全に忘れていたCPUクーラーくんです.
これがないせいで他のパーツが届いてすぐに組むことができず,秋葉原まで買いに行きました.
せっかくなので(?)サイドフロー型を購入.取り付けが上手くできるわけがないのでプッシュピン方式です.
価格
価格の概算を置いておきます.
CPUクーラーを除き全部Amazonで一括で買ったのですが,最終的に156,000円程度になりました.
BTOよりは圧倒的に安いし,普通のショップでパーツ買い揃えるよりも安いし,なんなら全部お家まで持ってきてくれるので楽で最高にお得な気がします.
不安からちょっと高めのにしたりってのも含めてこのお値段なので満足です.
パーツ | 値段 |
---|---|
CPU | 31,000 |
マザーボード | 20,000 |
GPU | 58,000 |
メモリ | 18,000 |
SSD | 9,000 |
HDD | 6,000 |
ケース | 4,000 |
電源 | 5,000 |
DVDドライブ | 2,000 |
CPUクーラー | 3,000 |
合計 | 156,000 |
組み立て
ドライバー片手に頑張りました.
組み立てること自体は初めてではなかったのですが(高専で一度組み立てからサーバ構築までやったはず),何年も前のことは覚えてなかったので実質初めてでした.
わからない部分(全部)は各種マニュアルとブラウザを行き来しながらなんとかしました.
CPUクーラーのプッシュピンの入りが甘くてクーラー設置時にプッシュピンが空を飛んだり,HDDを中々認識してくれなかったり,BIOSの設定難しいなぁってなったりしてました.
配線の綺麗さ?知らない子ですねぇ...
こんな感じで青く光ります.特に考えずにパーツを選びましたがいい感じに寒色系で統一されました(?).
起動まで
Deep環境用ということでOSはUbuntu 18.04を選択.
手元にあったusbメモリをインストールディスクとして利用しました.
以下mac側のterminalのプチ備忘録
$ diskutil list $ diskutil unMountDisk /dev/diskN $ sudo dd if=(ubuntu image file) of=/dev/rdiskN bs=1m
あとがき
時間はかかりましたが,なんとか構成を考えて購入して組み立てて起動するまで走り抜けることができました.
CPUとかの最小構成パーツだけをマザーボードに取り付けた状態でBIOS起動した時が一番テンションが上がっていた気がします.
最後の方は疲労で死にかけていたので腰痛くらいしか覚えてないです.
さて,なんとかマシンが動くところまではきましたが,次はGPUを扱うための各種セットアップが待っています.
こちらは何度か経験はしていますが未だ慣れないので引き続き頑張っていきたいです.