なめこ備忘録

プログラミングに関する備忘録や経験したこと,考えたことなど好き勝手書きます.

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大学院への進学をやめることにした話

こんにちは,なめこです.

今回は,まあ,タイトルの通りですが,大学院への進学をやめて就職することにした経緯とか,進学前と後の自分の考えの変化とかそういったことを書いていきたいと思います.
自分の考えを書こうとすると駄文の大量生産をしてしまう悪癖があるので長文になりそうな気がします(これが既に駄文な気がしてる).

誰に向けたものでもなく,ただ単に自分の考えの整理をしつつのアウトプットとして書いてるだけなので興味と覚悟がある方だけどうぞ.

判断や結論はあくまで自分の主観によるものなので特定の誰かの考えを否定するものではありません.悪しからず.
こんな考え方の人もいるんだなー程度に捉えていただければ.

あとあくまで情報系に限った話であることにもご注意ください.他分野だとどうとかは知らないですので.

そんなことを考えるに至った経緯

少々転機がありまして,改めて(大袈裟かもしれませんが)人生設計を考え直すことにしたのが始まりです.

もともと,「絶対に修士まで行って勉強したい研究したい!」と考えていたわけでもなく,「自分のやりたいことを考えると進学した方がいいのかな」「高専から編入するなら修士までは行かないとな」といった感じに割とふわっとした動機で進学していました.

もちろん,もう少しちゃんと(何がちゃんとなのかは今となっては謎)学んでみたいとか,研究への憧れとか純粋な向上心(?)もありましたし,高専という名の井戸から出て大海を知りたいという考えもありました(蛙ではなくなめこですが).

あとはまあ,不純な動機としては「こんな田舎に居られるか!私は都会に行くぜ!」とか,「実家暮らしは嫌!一人暮らしをしたい!」とか,「もうちょっと学生やっていっぱい遊んでいたい」とか,「修士卒なら生涯年収が...ぐへへ...」等々...いやこれ思ってたよりひどいですね.書いてて普通に出てくるので自分で割とショック受けてます...穴があったら入りたい.なんなら自分で掘るまである.

とまあ,そんな感じで不純度70%くらいで編入してたわけですが(それでもちゃんと自分なりの考えがあった...はず),編入後紆余曲折あったのでそれらをきっかけに再度考えることにしました.

あとつくばに来てからの友人がこんな記事を書いたのを知って,話してみたのもきっかけの一つですね.
ああ,別に編入までして大学に来たんだからって大学院進学にこだわらなくてもいいんだなって.今考えると当たり前の話ですが,一度持った先入観ってなかなか抜けないんですよね.

sakura-lov.hatenablog.com

大学に来るまでのイメージと考え

考え方が甘々なのでアレですが...

高専生,及び自分の能力

高専生は即戦力となる」という言葉は高専生ならば一度は耳にしたことがあると思います.
ただ正直在学中にこれを実感できる人ってかなり少数だと思ってます.

明確な意思を持って外に出ようとしなければ基本的には閉じた空間ですし,外に出たとしても俗にいう強い人がゴロゴロいて上を見るとキリがないので,自信を持って「社会で力を発揮できます!」なんて人は本当に能力があるか人生をナメくさってるのどっちかじゃないでしょうか(過激派).

かくいう自分も自己評価は低いタイプなので,特に社会に出ても現状できることなんてないと思ってました.
私の世代はそもそも外に出ようとするタイプ自体が少数だったので(その分,こと勉学においては強者がいっぱいでした),少なくともクラス内ではそこそこの能力はあるけど世間的に見るとそんなに高くないと思ってたのもその理由の一つです. 気まぐれでなにかのハッカソンとかに出て圧倒的強者にボコボコにされてましたし...

そもそもこういうのって自分がそこまで特別なことをしているっていう自覚がまるでないんですよね.ちょっと調べればできるとか思ってました.その土台となる知識があるかないかで全然違うんですね.

エンジニアとしての仕事

こちらはもっとふわっとした認識でしたね.
きっと想像もできないようなすごい人たちがすごいことしてるんだろうなーみたいな.(雑すぎる)

高専レベルの勉強程度では高度な仕事はできないのではと思ってましたし,研究系の仕事を任されることはまずなくて,良くも悪くも何でも屋になってしまうのではという心配も少なからずありました(毎日ルーチンワークをこなす日々...みたいな?よくわかんないですが).
個人的には「待遇のいいところで出来るだけ新しいものに触れていたいなー」程度のふわっふわした考えをしていて,「まあ研究開発にあたるお仕事がそれかなぁ」くらいに思って,「とりあえずそこらへんの職にしよー」って感じです.

我ながらふわっふわです.考えてるようで考えてないんじゃないんですかね.もしかしなくても馬鹿なのん?

お金の話

生涯年収とか初任給とかで調べるといっぱい出てきますけど,一般的には学歴高い方がお給料は上がります.

趣味だとかに十分にお金をかけれるようになるためには高い給料が必要になってきますし,一軒家に憧れもあった私はある程度年収を上げたいと思っていました,

あと猫飼いたいですしね.猫.猫様の快適な暮らしのために最適な家を設計するレベル.私,将来は猫カフェ開くんだ... いや,開きませんが.開かない,と思う....開かないよね?......開かないといいなぁ.

まあ他にも色々諸々の考えがあってお金を得るためには修士卒くらいは欲しいかなと思ってました.

大学に来てから感じた現実

大学

高専生と大学生

まず思ったのが「あ,高専生って能力があるんだ」ってことです.

これは別に高専生が特別だというわけではなく,専門のカリキュラムを5年通して受けて,曲がりなりにも卒業まで行っていれば,嫌でもその分野に関する基礎的な知識や考え方が身についてるという話です.

一般的な大学生は,高校3年間は入学のための試験勉強が主でしょうし,大学の最初の2年間は基礎教養がメインのようでまだそれほど専門的なことを授業ではやっていないようです(もちろん自主的に色々やってる学生もいますが).
単純比較するのはよくないですが,高専生が卒業するタイミングであくまで専門に関する基礎能力・仕事の処理能力のみを全体の平均で比較すると,高専生に軍配が上がるのかなーと思いました.
あくまでも高専卒業タイミングということなので,そこから先はいくらでも変動するとは思いますが.

とりあえず編入時点では専門的にはスペック高めになるわけですね.一般教養?知らない子ですね.

そんな中で編入生がどういう風に見られるかというと,まあ強い人って認識なようです.
編入しようと思う人は専門系がある程度得意とか興味がある人が多いでしょうし,編入はその中での狭き門ではあるので割合的に強い人が多くなりやすいのでしょうね.
あと先に行ったカリキュラム的なこともその要因な気がします.高専時代の専攻から大きく逸脱していない範囲で授業を取ると,かなりの割合が復習ないし培った知識でなんとかなる場合が多いです.
結果的に,高専からの編入生は「授業内容をすごく理解しているすごい人」に見られやすいわけです.ただの復習になってるってだけなんですがね.

高専からの編入生はさしずめ異世界転生者でしょうか.大変そうな授業の見極めさえできれば俺TUEEEEEできます.たぶん(うちの高専が筑波と相性が良かっただけかもしれない).

自分の経験や能力

編入生も込みで周りと比較してみて思ったのは,こと開発経験においてはそこそこあるほうなんだなということです.JSとか生きてれば1度はいじるでしょとか思ってるJS信者でしたが普通はそんなこともないようです.
プロジェクトがポシャった経験も多いので実績としてはほとんどないのですが,それでも複数のプラットフォーム・言語で開発した経験というのは案外レアなんだなと感じました.
まあWindowsゲームやらAndroidアプリにWebサービス開発,果てはArduinoやらFPGAまでいじってるわけですから,この年代ではそこそこ少数派ではある気もします.
こっちに来てからいろいろあってiOSアプリ開発Mac OSアプリ開発もしました.現代におけるメインプラットフォームは一通り触ったんじゃないですかね(流石に誇張).

ただ同時に自身のアウトプットの少なさに絶望しました. githubに草生やしたりとかコンテストとか...もっといろいろやってそれっぽい実績生やしておけばよかったなと.

研究

さて大学にわざわざ編入までしてきた理由の一つである研究に関してです.
まだ研究室配属が決まった段階で何一つ研究はしていないのですが,研究に関する話を聞いたり,後述するインターンで色々経験したことを踏まえて改めて考えてみました.

結論を先に言うと今は大学での研究にそれほどの魅力を感じていません.

どうやら自分は仮に研究をするとしても,応用研究として商品に繋がるものを研究するほうがしたいようで,これはどこかに就職したほうがいいでしょう.
また,そもそも研究系の仕事でないとしたくない,というわけでもなくなったので自分の中で研究に関する意欲が薄れてしまっています.ここらへんの詳細はインターンの章で.

わざわざ編入までしておいて何がしたいんですかね.
...いやほんと何しにきたんでしょうか.

インターン

大学に来た,と言うよりせっかく関東圏に来たのでいくつかインターンに行きました.

インターンに行くまでもいろいろありましたがそれはまた別の話.
またインターンに関してはすでに記事にしたものもあるので一部割愛. もし詳しく知りたい酔狂な方がいましたらこちらをお読みください.

nanameko.hatenablog.com

nanameko.hatenablog.com

今のインターン

運良く受け入れていただけた今のインターン先の話をします(いやほんとなんで受け入れてくれたんだろうか). 詳細はまたそのうち記事にすると思うので省きますが,現在はセルシスというところで長期のインターンをさせてもらってます. ちゃんと(?)お給料が発生するところなのでどちらかというとアルバイトではありますが,とりあえず働かせてもらってます.

www.celsys.co.jp

こちらでは機械学習系の部署に配属させてもらえたのでお仕事のたびにDeepLearningと格闘してます.

ここで仕事をするようになって,研究をするならここのように直接商品に繋がることをしたいと思いました.
同時にこう行った仕事の難しさも感じました.実行してから結果が出るまでに1,2日かかるので気軽にトライ&エラーなんてできませんし,こうなったら正解なんて答えがあるわけでもこうやったら成功するなんてものもないので成果が出せないとただただ申し訳なくなります.日々感じる給料泥棒感... ここら辺は経験による部分も大きいので慣れていくしかないですね.

また,BtoCだとユーザの声を直接聞けるのもいいなと思いました.
セルシスのサービスのユーザはTwitterユーザも多いので,たまに見かけると嬉しくなります.
いや,まだ私リリースできるような成果出てないんですけど.

インターン総括

どちらかと言うとここが本題.

大学に来てから1年経たないうちにインターンを3つ経験して(今考えるとそこそこ多い),エンジニアとして仕事をするビジョンがかなり明確になりました. BtoBもBtoCもありましたし,ネイティブアプリ開発やWebのセキュリティ対策,研究系のお仕事にも携わることができました.結構幅広く体験できたんじゃないかと思ってます.

能力を示せるアウトプットが少ないため(ここが原因だと思ってる.そうだといいなぁ)選考に落ちてしまうことも多かったです(なんなら受かったところも「求める条件には達していないがポテンシャルに期待」と書かれてたりする). それでもインターン先では十分に評価をしていただけたようで,お褒めの言葉をいただけることもあったので仕事に対しては自信が持てました.
褒められることって少ないのでとても嬉しい.なめこは褒めると伸びる子なのでもっとみんな褒めて(なお褒めすぎると増長する模様).

ここでもらえた評価や職場での周囲と自分の能力を比較したところ,スキルとしては十分に通用するのではないかと感じました.
確かに足りないものは多くありますが,そのほとんどは実務経験によるものかなと.

また,研究開発でもない限り新しいことに触れる機会は少ないと勝手に思ってましたがそんなこともなかったです.
ITメインの企業であるということも理由の一つだとは思いますが,勉強会を熱心に行ってる企業って結構あるんですね.
新しいことのinputやoutputを一見仕事に関係ないように思えることも含めて仕事として行える,というのは自分にとってとても魅力的に映りました. 企業選びと自分の向上心次第で自分のやりたいことができる,ということを知りました.

あと単純に楽しかったです.やっぱり自分は開発自体が好きなんだなと実感しました.
今は週一,二程度しかお仕事していませんが,可能ならば毎日お仕事したいです.あ,土日祝日はお休みでお願いします.あと有給は自由に取らせて(ほんとに).

感じたことの総括

さて,大海に出てみた所感ですが,「今の自分でも十分に戦える」といった感じです.いや,何と戦うんだって話なんですが.
少なくとも,自分のやりたい仕事に対して現時点で能力的に圧倒的に足りないものあるとは全く感じませんでした.

...アウトプットが圧倒的に不足しているので就職時に困ったことになりそうではありますが.

再びお金の話

一人暮らしを始めて,バイトをするようにもなって(耐えられなくてすぐやめてしまいましたが),一番痛切に感じたのはお金の重要性です.
家賃,食費,光熱費...生きていくにはお金がかかります.それに加えてどこかに行くとか,遊びとか,趣味だとかにも当然お金がかかるわけです.

大学で一人暮らしをして苦しんだのはお金がないってことです.いや,普通のアルバイトが肌に合わなすぎてメンタルやられてやめておいて何を言うのかって感じなんですけど.
「大学生は時間がある」は人によりますがほぼ真であると思います.ただその時間を全て有意義に使えるわけもなく,生活のためにバイトを多く入れないといけなかったり,時間が合わないとか場所がないとかで遊ぶこと自体が少なかったり...あ,友達が少ないだけですかそうですか.

あと関係ないのですがこの歳になると飲むことがメインになっちゃうのってなんでなんですかね.それはそれで楽しいので悪いわけではないですが,たまには昔のようにとりあえずカラオケ行くかって感じで遊びたい...なんでこっちでできた友人はカラオケ行く人いないのん(実はいるのかも?)...今やカラオケは地元帰った時にだけするレア度の高い遊びになってしまった...

閑話休題.お金の話に戻りましょう.

大学生は時間があってもお金がありません.むしろ在学しているだけでお金が飛んでいってます(学費,高い).
バイトをしていても社会人のようにイベントとかでパーっとって使い方は難しいわけです.そもそも社会人はイベントに行けるのかという問題もありますが.

さて学歴と給料の話は先にしましたが,エンジニアにおいてはどうなのでしょうか.
調べてみたり考えてみた結論としては,初任給こそ変わる可能性があるがその後は読めない,といったところに落ち着きました.
やりたいことや性格等を踏まえて考えると,ベンチャー企業への就職が自分に合ってると感じているのですが,そういったところだと初任給すら変わらないこともザラみたいです.経歴や勤務年数ではなく実力で判断するところも多いみたいですし(実情がどうかは別として).

ちゃんと探してみると待遇や給料のいいところは予想よりもずっと多くて,そこまで臆病にならなくてもいいのかなと思いました.
特にメガベンチャー,いいですよね.夢と安定の両方がある.

あとインターン先も含めていろんな人の話を聞いてみると転職の選択肢も見えました.
数年経って「どうしてもやりたいことができた」とか「給料をもっと上げたい」ってなったら怖がらず転職しちゃえばいいのかなと.

話があっちこっち行きましたが,要約すると,

  • 将来的にと言わず今すぐお金が欲しい
  • 別に就職タイミングで収入が全て決まってしまうというわけではない
  • なんなら転職という選択肢もある

ってことですね.わぁよくぼうにちゅうじつー.

生活とかの話

大学に来て,一人暮らしをしてわかったことがあります.

今の暮らしが圧倒的に向いていないということです.

授業が朝から入ってる時などは問題がなかったのですが,いざ授業が減って暇になると食事のタイミングが変わり,次第に食事そのものの頻度が減っていきました.
ひどい時は気づいたら何も食べずに1日が経っていた時さえありました.おかげで体重は減る一方でここ5年間(もしかしたらもっと長いかも)での最低体重を3kgも更新してました.

家族や友人にも心配されたりもしたので生活習慣を見直す必要性を切に感じました. 仕事をするようになれば少なくとも平日は2,3食は確保できるはずなので,それなら少しは安定するのかなと思ったり思わなかったり...するといいなぁ(希望的観測).

あとこれは地元就職でもしない限りどうしようもないんですが,病気になった時に一人暮らしってきついですね.
辛くても最低限家事をこなさないと生きていけないという...ちょうど今インフルにかかってる(峠は越えた.症状のピーク時は本気で死ぬんじゃないかと思った)ので身にしみて感じました.

大学院

大学院に行くともれなく研究の日々が待っています. 編入して1年経たないうちに体調やらメンタルやら壊しまくってる自分に果たしてそれが耐えられるのでしょうか.

多分無理です.まず間違いなくメンタルはやられますし,体重はさらに減る一方になる気がします.

それだけのものを支払って大学院に進学するメリットはあるのでしょうか.いや,ない.
少なくとも自分にはないです.向いてる向いていないって問題でしかないですが.

結論

結論も何も,冒頭にもタイトルにもなんなら経緯説明とかにもちょこちょこそれっぽいこと書いてあるわけですが,一応.

自分のやりたいことや求めているものを改めて考えた時,大学院への進学は必須ではないと感じました.
また,現在では進学自体が魅力的には映っておらず,早く就職したいと思っていることに気づきました.
自分の今の能力でも仕事で結果を出せそうだと自信を持ちました.
単純に研究漬けの日々に耐えられないのではという不安が過ぎりました.
あとシンプルに今のままだと体がやばそうです...このペースで体重を減らしていくとそのうち栄養失調で倒れるんじゃないですかね.食べねば.

と,まあ長々と書きましたが,様々なことを鑑みた結果進学をやめて就職しようと思います.

就職先について

興味があるのもそうですが,待遇とかも良いのでメガベンチャーにいくつか挑戦してみたいと思っています. あとは普通にベンチャー企業にいくつか.

ただ正直今はもうそこまで関東圏に憧れはないんですよね...しかしある程度都会でないと健全なエンジニア生活ができるかの不安もあるわけで.

スタートが既にちょっと(ちょっとどころではない可能性)遅いのが不安ではありますが就活頑張ってみようと思います.

蛇足中の蛇足

無駄に長くなりすぎました...こんなつもりじゃなかったんです.
なんか8000 charactersって文字列が見えてます.ちょっとよくわかんないです.

普段からアウトプットしていかないからこんなに増えるんでしょうね(そうであって欲しい).
溜め込むのも良くないので,これからはできる限りちょこちょこ近況報告などを書いていきたいです(書くとは言っていない).